Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

音節の逆転など

おそらく2歳という年齢は,もっとも言語能力が発達する時期だと思う。
(そういえば,10年ほど前に修論では情報工学認知科学言語学の接点となるようなことをやっていたが,今ではすっかり過去のことで何も記憶に残っていない)
とにかく,毎日,驚くほど言葉を覚えて話すようになる。


もっとも,いくつか言葉を間違えて覚えている。その間違いというのも,音節(syllable)のレベルから,文法(syntax),意味(semantic)のレベルまでいろいろある。


音節レベルだと,音節が逆転している誤りが目立つ。例えば,

  • おすくり → おくすり
  • しょとかん → としょかん
  • しゅくした → くつした
  • コチョレート → チョコレート

など。そういえば,おとなでも「ふいんき」という人はいる。


文法レベルだと,動詞の活用が難しいようだ。例えば,

  • 「くつ,はけて!」 → 「くつ,はかせて!」
  • 「ゾウ,とびない」 → 「ゾウ,とべない」

など。でも,「新幹線,乗れない」など正しい活用も覚えているが,どうやって日本語の難しい活用を覚えるのか,逆に不思議。


意味レベルになると,特に類型化できるような特徴は見当たらない。前後の文脈から推測しないと真意がわかりにくく,正しく直すことも難しい。

など。大人のことばを耳にして,適当にマネしているから,このようなエラーが生ずると思うのだが,不思議なことに「イイカゲンにして!」「ウルサイ!」などは,実に適切な場面で使用するから,これにも驚かせられる。