法律を勉強するようになってから,難しい漢字をたくさん覚えた。必ずしも法律用語だけに限らない。特に2年目になって演習科目で判例の原文を読む機会が増えると,その傾向が高まる。例えば,
- 詳らか(つまびらか)
- 杳として(ようとして)
- 恰も(あたかも)
- 悉く(ことごとく)
- 淵源
- 敷衍
- 容喙
など。日本語のボキャブラリが増えると賢くなった気がする。
一方で,これまで仕事で当たり前のように使っていた横文字を目にすることがなくなった。例えば,
など。でも,これらは別に議題,資料(教材),配属,経費,告知(催告)という適切な日本語があるだけに,わざわざ横文字を使っていた意味はわからない。
法律,特に民法,刑法などの基本的な法律の解釈学においては,横文字が使われることはほとんどない。安易にニュアンスだけで伝えることをせず,解釈の幅が極力ぶれることがないようにするために日本語だけで情報を伝えようとする努力が感じられる。
しかし,例外的には法律を勉強しだしてから新たに使ったり覚えたりするようになった横文字もある。例えば,
- コロラリー
- メルクマール
など。一般にはあまり使われてなさそうな外来語である。