Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

修了式

保育園には,夏休みとか冬休みがない。しかし,そんな保育園にも修了式がある。とりあえず区切り,ということで土曜日に親も園に集まって,修了証書を渡したり,歌・踊りを披露する,といった儀式が行われる。


0歳児と1歳児が合同で行われたのだが,そこに参加してきた。そういえば去年も0歳児の修了式に参加したが,あのときは歌のときに,泣き声の大合唱だったことを思い出し,この1年間でどれぐらい進歩したか楽しみだった。


そもそも1歳児(満年齢は2歳)が,多くの親が見ている中で,ふだんの練習どおり先生のピアノに合わせて歌をうたう,というのはそうとう至難の業で,保育士さんも猿回しの心境だろう。
みんな,なんとか前に整列して,ウロウロしたりする子もおらず,最低限の秩序は保たれたが,残念ながら声をそろえて歌をうたう,という感じではなかった。


でも,昨年からの進歩には感心した。0歳児は,修了証書を園長先生からもらうときは,親に抱かれて親が受け取る,というのがスタンダードだが,1歳児のスタンダードは違う。「名前を呼ばれる」→「返事して前に出る」→「園長先生が手渡す」→「受け取って元の席に戻る」という一連の流れを,ほとんどの子どもたちがきちんとできているのだ。


そんな成長ぶりをもっとも間近でみていたのは保育士さんかもしれない。最後に,1歳児の担任の先生がひとことずつあいさつをしてくれたが,3人ともウルウル,メソメソで,なかなか言葉にならない。それを見ている親たちの一部もウルウル。


仕事や学生生活をしているだけでは,なかなか得られない感動である。